トルコギキョウ
- ◎保存方法
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●切花の手入れ
トルコギキョウは水揚げのよい花なので、水の中で茎を約1㎝切る「水切り」の方法で十分水揚げができます。ハサミがない場合は、水の中で茎を折る「水折り」の方法でも水揚げをすることができます。
トルコギキョウは花持ちがよく、約2~3週間楽しめます。花瓶などに生けた後は、堅くて小さなつぼみや開ききった花は摘み取るようにすると、膨らみ始めたつぼみに栄養が行き渡り、きれいに花が咲き、より長く楽しむことができます。
●鉢花の手入れ
トルコギキョウは強い光を好むので、花を楽しむ時期や越冬時期は日当たりのよい室内に、その他の季節は日当たりのよい戸外に置きましょう。土が常に湿っている状態を嫌うので、水やりのタイミングには注意が必要です。土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れるくらいにたっぷり水を与えます。花が終わったら、2~3節を残して切り戻すと、そこから脇芽が伸び、約1か月半後にまた花を咲かせます。
旬の時期カレンダー
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トルコギキョウ |
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農産物のご購入
※販売品目は、時期や店舗により異なります。詳しくは、各店舗へお問い合わせください。
豆知識
- 由来
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トルコギキョウは、北アメリカ原産の植物で、ネブラスカ州、コロラド州、テキサス州などのロッキー山脈の高原地帯に自生しています。名前の中にあるトルコ原産のキキョウではありません。
学名の「ユーストマ」は、ギリシャ語で「よい=eu」「口=stoma」という意味で、釣り鐘状に咲いた花の形から、名づけられたと言われています。日本で「トルコギキョウ」と呼ばれている由来は、「つぼみの形がトルコ人のターバンのようで、咲き方がキキョウに似ているため」という説もあります。
日本に初めてトルコギキョウが輸入されたのは1930年代で、当時はラベンダー色のみで一重咲きの小さな花を咲かせる品種でした。現在のように、多彩な色や咲き方が楽しめるようになったのは、1970年代以降です。今では一般化している花ですが、ここ10年ほどで栽培面積が飛躍的に伸びてきた花です。
- 特徴
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トルコギキョウは、花弁が一輪でカップのような形で咲き、枝数が多く、花がたくさんついているのが特徴です。花色も多く、紫、白、赤、黄、ピンク、緑、青、白地に紫やピンクの縁取りなど、様々な色が楽しめます。
また、品種改良が進み、八重咲きのものやバラのような形のものなど、様々な咲き方の花ができ、流通量が年々増加傾向にあります。
露地では6~7月に咲く花なので、暑さに強く、真夏に切り花として花瓶に飾っても花持ちが良く、長い間楽しむことができます。
●学名
Eustoma Salisb.
和名:トルコ桔梗
英名:プレイリーゲンティアン
別名:リシアンサス、ユーストマ
●植物分類
リンドウ科ユーストマ属
●花言葉
優美、希望、よい語らい
産地レポート
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トルコギキョウの栽培は育苗が難しく、「苗を作ってしまえば7~8割の栽培が終わる」といわれるほどです。毎年栽培している農家の人でも失敗することがあるくらいです。JA遠州中央管内では、5月にペーパーポットに種を播いて育苗して、暖房加温ハウスで栽培します。出荷期間は、12月~翌年4月までがピークになります。
ご家庭で栽培する場合は、割高になりますが苗を購入して栽培することをお勧めします。プロでも失敗することがあるため、種を発芽させて育てることは厳しいでしょう。
トルコギキョウの苗を購入して、定植または鉢上げをします。しばらくの間、水は切らさないようにして管理し、草丈が約30cmになったら水を切ります。そこから、開花が始まり草丈が約80cmの大きさになると、綺麗な花が咲きます。6~8月に咲かせるのであれば、簡単に栽培できます。